日本給水党(団地給水塔鑑賞ブログ)

給水塔がある団地の写真を撮っています。

藤阪ハイツ

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DSC02649_DxOのコピー

完成:1974年頃(昭和49年頃)
戸数:1,056戸
撮影:2008年11月、2011年8月
地図

「団地とマンションってどこが違うの?」
という質問を受けることがたまにあります。

団地の定義については厳密にこれと定まったものは無く中々難しいのですが、まずは
【公団や自治体など、公的主体が建設した集合住宅】
という点が挙げられると思います。
これまで当ブログでご紹介してきた団地は、ほぼ全てこの条件に当てはまります。

しかし、中にはこの条件に当てはまらない、つまり民間企業が建設したにもかかわらず
外形上は【団地】としか言い様の無い集合住宅があります。
今回ご紹介する藤阪ハイツも、まさにそんな集合住宅の一つです。

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まずは案内図。
全38棟で構成されています。

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38棟のうち35棟はこのような中層棟。
いかにも団地然としています。

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階段室にはゆるやかなアールがついています。

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ベランダ側から。
芝生が丁寧に手入れされています。

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その芝生にはこんな注意書きが。
公団の敷地内でよく見るものと似ています。

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商店街棟。
この部分だけ見たら公団住宅にしか見えません。

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そして「公団には無い試みを!」という意気込みが伝わってきそうなのが、団地中央部に位置する7階建てポイントハウス(案内図にはセントラル棟と表記)。
V字型の住棟の真ん中にエレベータータワーがくっついています。
間取りも当時の集合住宅としては珍しい4LDKだそうです。

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ベランダ側。
ダイナミックな折れ曲がりがインパクト大。
カッコいい!

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こちらは管理センター。

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文字のバランスが絶妙。

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立派な銘板もあって、ますます公団っぽい。

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団地内の病院。

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団地内の紹介も大事だけど、このブログにとって必須の物をまだ紹介していませんでした。
ご安心あれ。
この、ややドキッとするフォントの看板の先にそれはあります。

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これが藤阪ハイツの給水塔!
団地の中心部ではなく周縁部の、しかも行き止まりという立地。
あまり給水塔を見せようという意志が感じられず、普通なら辛い評価をしたくなるところ。
しかしこのカーブ!
このくびれ!!
普通なら簡素になりがちなむき出し型で、しかも色はオーソドックスな白。
それにもかかわらず、この華のある立ち姿。

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もはや溜息しか出ない美しさ。
素晴らしい。

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ちなみに給水塔の後ろにある木々はただの雑木林ではなく、大阪府営の山田池公園。
枚方市民の憩いの場です。

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公園には藤阪ハイツ内のバス停を示す案内標識がありました。
枚方市駅に向かう京阪バスが1時間に4本も出ているので便利なのです。

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団地内にも小さな公園があります。

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ベンチと藤棚。いかにも団地内の公園といった雰囲気。

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しかし他とちょっと違うのは、この下には遺跡が埋まっているということ。
案内図には【遺跡公園】と表記されていました。

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藤阪ハイツ。
分譲したのは大成建設グループの有楽土地株式会社。
しかし、どこからどう見てもこれはクオリティの高い【団地】ではないでしょうか?
団地かどうかは置いておくとしても、素敵な住空間と素敵な給水塔がここにあるのは確かです。


<参考資料>
斎藤昌之「枚方ニュータウン-藤坂ハイツ」住宅1974年8月号53頁-58頁

※正しくは藤“阪”ですが、上記資料では藤“坂”と表記
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UC

2008年10月結党。 以来、世間一般からはもちろんのこと、団地鑑賞界においても給水塔鑑賞界においても傍流に置かれがちな“団地の給水塔”の地位向上を目指し活動している。

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