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日本給水党(団地給水塔鑑賞ブログ)

給水塔がある団地の写真を撮っています。

大阪市営瑞光住宅

Posted by UC on  

大阪市営瑞光住宅給水塔

完成:1954年(昭和29年)
戸数:220戸
撮影:2008年12月、2010年11月、2011年8月
地図

前回の記事で「しばらく東京遠征で撮影した団地が続きます」と言っておきながら、大阪の団地です。
申し訳ない。
ついに市営瑞光住宅が無くなるとのことで、急きょアップすることにしました。

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初めて訪問したのは2008年12月。
この時点で既に大部分の棟は囲われていました。

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囲いの向こうの5号館。
(なお、大阪市営住宅では○号棟とは呼ばず、○号館と呼びます)

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同じく、囲いの向こうの3号館。
こちらはベランダ側に増築しています。
(資料によると増築したのは平成元年)

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3号館を反対側から。

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住棟番号の上に大阪市の市章“みおつくし”のマークがついています。
この市章の設置については、大阪市政だよりに記事が載っています。

http://www.city.osaka.lg.jp/johokokaishitsu/page/0000010544.html
↑市政だよりアーカイブにPDFでアップされています。第103号(昭和30年4月)4面です。

この市章設置住棟、瑞光住宅の中では3号館しか確認できませんでした。
(囲いのせいで全ての住棟を完全に確認することはできませんでしたが)
もしまだ市章が設置された住棟が残っている団地があればご教授ください。

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団地北側にある3棟(4・8・9号館)と給水塔は健在でした(2008年12月時点)。

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そしてこちらが給水塔!

党首略歴にも書いたとおり、元々、近所にあった大阪市営古市中住宅を建替え前に記録できなかった悔しさから始めた団地給水塔巡り。
その古市中住宅とほぼ同時期に建設された市営住宅のとっくり型給水塔。
(古市中の建設着手が昭和28年12月、瑞光は昭和29年)
初めて対面した時は、痺れるような感覚がありました。

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給水塔基部に設けられた出入り口。

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給水塔の周囲は囲われていて近づけない所も多いですが、ここは直に触ることができます。

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古さから来るものなのか、ざらついた質感。
斜めに3つ、丸い穴が開いているのが気になります。

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頭頂部。タンク点検用に設けられた梯子の足場がプールの飛び込み台のようにせり出しています。
点検作業する人は怖かっただろうなあ。

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4号館と給水塔。4号館は階段室側にベランダが増築されています。

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しかし洗濯物がよく乾くのは南側という事で、ベランダの無い南側に干している方が多いです。

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2010年11月の再訪時には、ほぼ退去が完了し洗濯物の姿もありませんでした。

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8・9号館は階段室が並行階段になっており、大きなコンクリートの壁で覆われています。
また、妻側に窓が付いています。
これはこの時期の公営住宅としては珍しいのではないでしょうか?
(当時の年報を確認しましたが、この窓は建設当初から付いています)

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正面から見るとこんな感じ。

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8号館の南側。2010年11月撮影。こちらもほぼ退去完了していました。

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そして、2011年8月。
ついに残りの4・8・9号館と給水塔も、囲いの中に入ってしまいました。

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主のいない4号館。

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8・9号館も完全に、もぬけの殻。

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初訪問時に囲われていたエリアには、真新しい住棟が建っていました。

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実は瑞光住宅には、昭和56年度に建設された10・11号館があります。
こちらはまだまだ残るはずなので、“大阪市営瑞光住宅”自体は今後も存在し続けます。
しかし、建設年度が30年近く離れており、実質的には別の団地と考えてもよいでしょう。
もちろん、これらの住棟には給水塔からの給水はされていません。


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こんな風に、この街のあちらこちらでひょっこり頭をのぞかせていた給水塔。
何ということはない街の風景。
しかし、あと何か月かすればこの風景は無くなります。
その時に、かつての僕のように喪失感を抱く人がいるのかどうか。
もしそんな人が現れたとして…。
何かの拍子にこの記事にたどり着き、その喪失感を幾ばくかでも埋めることができたなら。
これほど嬉しいことはありません。
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UC

2008年10月結党。 以来、世間一般からはもちろんのこと、団地鑑賞界においても給水塔鑑賞界においても傍流に置かれがちな“団地の給水塔”の地位向上を目指し活動している。

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