日本給水党(団地給水塔鑑賞ブログ)

給水塔がある団地の写真を撮っています。

給水塔の形状別分類について

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※以下に示す分類は、あくまで日本給水党独自のものです。
 建築専門誌等で用いられる正式な分類でないのはもちろんのこと、
 給水塔鑑賞界で広く共有されている分類でもないことをご留意願います。



・ボックス型
s-0100公団白鷺
角張った細長い箱のような形の給水塔。
最もポピュラーな形状の一つで、日本全国の団地に分布している。
公団住宅(現UR)の給水塔はこのタイプが多い。
平面の面積が広いため、文字やイラストが描かれることが多いのもこのタイプの特徴。
(ex 公団若松二丁目団地


・とっくり型
s-0243大阪府営久米田第2
お酒を入れる容器である「とっくり」に似た、くびれのある形状が特徴の給水塔。
関西に比較的多く、特に大阪府営住宅と大阪府住宅供給公社の給水塔はほとんどこの形である。
九州ではくびれの位置が下にある「逆さとっくり型」が多く見られる。

久米建築事務所(現:久米設計)OBの黒川洋氏によれば、とっくり型給水塔は昭和27年に神奈川県住宅公社の浦島ヶ丘団地を設計した際に生まれたもので、
「あの形については、団地のシンボルとなるので皆でスケッチをして、石膏で模型をいくつも作らせて、これはだめだ、これはこうしたらとか大分やったはずですよ」
と証言している。
(黒川洋、小林明、小島道夫「昭和の集合住宅史(4)-古市団地、石神井公園団地と花見川団地」『住宅』1992年1月号より)


・円盤型
s-0265都営清瀬竹丘二丁目-1
頂部のタンク部分が円盤状になっている給水塔。
関東地方、特に都営住宅と東京都住宅供給公社の団地でよく見られる。
そのほとんどが日本鋼管(現:JFEスチール)製であることから、日本鋼管型と呼ぶこともある。
このタイプは以下のように、タンク容量や地上高、竣工年月等を記載した板が貼られていることが多い。

s-P1054_edited.jpg


・むき出し型
s-0128府営貝塚三ツ松
文字通りタンクや配管がむき出しになっている給水塔。
基本的にシンプルなものが多く、他のタイプより工費が安く上がるためか全国に広く分布している。
ただし経年劣化や耐震上の問題等のためか、最も撤去が進んでいるのもこのタイプ。


・円柱型
s-0104公団南花台-2
塔体が円柱になっている給水塔。
特に奇抜な形状ではないが、あまり多くは無い。


・剣型
s-0024公団千里山
両刃の剣のように、板状で中央部が少し盛り上がったような形状をした給水塔。
見る角度によって異なる姿を見せてくれる。
現在のところごく一部の公団住宅でしか見ることのできない珍しいタイプ。


・フエラムネ型
s-0134都営上沼田-2
頂部のタンク部分がコリスのフエラムネのような形状をした給水塔。
現在は上沼田と金子町の2つの都営住宅でしか見ることができない。
上記2つも現在は存在しない(2020年3月加筆)。
昭和30年代の都営住宅では広く採用されていたようである。

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UC

2008年10月結党。 以来、世間一般からはもちろんのこと、団地鑑賞界においても給水塔鑑賞界においても傍流に置かれがちな“団地の給水塔”の地位向上を目指し活動している。

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