日本給水党(団地給水塔鑑賞ブログ)

給水塔がある団地の写真を撮っています。

大阪府営羽倉崎住宅

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完成:1965年(昭和40年)
戸数:540戸
撮影:2008年11月、2012年3月、4月
地図

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南海電車に乗り、羽倉崎へ。


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古くてかわいらしい駅舎の羽倉崎駅から徒歩10分ほどで、今回の目的地に着きます。


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大阪府営羽倉崎住宅に到着!


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では早速案内板を見て団地全体を把握、といきたいところですがかなり錆びてます…。
団地の真ん中を貫く車道を挟んで東西2つのエリアに分かれているのが分かりますでしょうか?
まずは西側のエリアを見てみましょう。


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西側にはこのようなテラスハウスがずらりと並んでいました。
テラスハウス自体は府営住宅建設初期から作られていますが、ここのテラスハウスはプレハブ工法によるもの。
府営住宅では昭和38年ごろから採用されました。
予め工場で成型したコンクリートパネル等を用いるため、建設現場での工期を短縮できるのが大きなメリットです。
このテラスハウスも妻側をよく見るとパネルの継ぎ目が見えます。

大阪万博を控え各地で建設ラッシュとなっていたこの時代、爆発的な建設需要に対し現場で工事に従事する工務店や職人の供給は圧倒的に不足していたため、プレハブ工法は積極的に採り入れていたようです。


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テラスハウス横の公園。
この雲梯と滑り台を組み合わせたような遊具は古い府営住宅でよく見かけます。


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当時としては先進的なプレハブのテラスハウスですが、2008年時点でかなり建て替えが進行していました。


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今年(2012年)訪問した時にはすっかり高層棟に置き換わり、余った土地は更地になっていました。


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道路を挟んだ東側は中層住棟がずらりと平行配置されています。
平行配置というと最も日照が得られる南向きになっているのが普通ですが、ここはなぜか南東向き。
地図を見ると、これは団地に限らず周辺の民家も含めてほとんどそうなっています。
おそらくですが、元々あった田んぼの地割りがそのまま住棟配置にまで引き継がれているのではないでしょうか?
初期の団地建設の大原則ともいえる南面平行配置が、田んぼの地割りという古い区画によって崩されるというのがなんだか面白い。


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中層棟はまだすべて残っていましたが、一部の棟では退去が完了していました。


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集会所。
左側(手前側)の部分はおそらく増築?


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集会所の出入り口と向かいの住棟の出入り口が屋根で結ばれていました。なぜ?


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レンガブロックの積み方も、よく見るとかなり凝ってます。


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階段室がコンクリート壁で覆われた住棟。


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正面から見ると端正な姿でより素敵。


s-P1040003のコピー
さんざん引っ張ってきましたが、ようやく登場。
東側には給水塔があります!


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このラインは府営矢田部住宅の給水塔と色違いですね。


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頭頂部のはしごや柵は薄い緑色に塗られています。


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給水塔付近の道路だけ少しカーブしています。


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給水塔の中には当然入れないものの、足元には近寄れます。


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給水塔の周囲は広場になっています。
(落書きがちょっと残念)


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毎日その影を広場に落とす給水塔。
いつかそれが途切れる日が来るのでしょうか。
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UC

2008年10月結党。 以来、世間一般からはもちろんのこと、団地鑑賞界においても給水塔鑑賞界においても傍流に置かれがちな“団地の給水塔”の地位向上を目指し活動している。

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