FC2ブログ

日本給水党(団地給水塔鑑賞ブログ)

給水塔がある団地の写真を撮っています。

ウォータースフィア型(待ち針型)の国鉄大井工場高架水槽

Posted by UC on  

骨まで大洋ファンの革洋同さんが給水塔関係でとても興味深い資料についてツイートをされていたのでそのご紹介と、それに関連して自分がツイートしたことをあらためてこちらでも。





鉄道の給水塔というと、この記事で「今日でも想像力に欠けたエンジニヤーたちによって受け継がれている」とされているような素朴なデザインのものばかりと思っていたが、こんな検討過程を経て新しいスタイルの給水塔に挑戦していたことにまず驚かされる。

そして、この国鉄大井工場の給水塔は残念ながらすでに存在しないが、記事中でそのモデルとされたいすゞ自動車藤沢工場の給水塔はまだある。ただし当然のことながら工場内で、かつ高い生垣に囲われており、現地での鑑賞は難しそう。


この給水塔について、石川島播磨技報第1巻第3号(昭和36年10月)では「いすゞ自動車株式会社から受注し、昭和36年7月、同社藤沢工場へ納入した270klホルトンウォータースフィア型高架水槽は(中略)わが国においてはじめてのものである。その優美な形姿と特異な広告効果をもつ本高架水槽は、今後の高架水槽に一指針を与えるものとして注目されよう」としている。

団地の給水塔でも数は少ないが似た形状のものはあり、本ブログや『団地の給水塔大図鑑』ではそれらを「待ち針型」として紹介している。石川島播磨重工業が作ったこの形状のものだけを指すならウォータースフィア型と呼べばいいのだろうが(ちなみにウォータースフィアは「水球」という意味のよう)、例えば三菱重工業が手掛けた給水塔の銘板には「球型高架水槽」と書かれており、それらも含めて総称するため、あえて「待ち針型」とした次第。そもそも自分の分類は学術的なものではなく、横文字のウォータースフィアより待ち針の方が通りがいいだろうという思いもある。

それはともかく、こんな貴重な資料を発掘してくれた革洋同さんに感謝したい。
そしていすゞ自動車藤沢工場の給水塔、工場見学とかでなんとか見る方法がないですかねえ。見たい。
関連記事

UC

2008年10月結党。 以来、世間一般からはもちろんのこと、団地鑑賞界においても給水塔鑑賞界においても傍流に置かれがちな“団地の給水塔”の地位向上を目指し活動している。

該当の記事は見つかりませんでした。